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ガンバの美学

2007.2.21

キャンプを終えて

キャンプを終えてようやく大阪に戻ってきたガンバ大阪。練習試合の結果を見ただけなので内容などは詳しくは分からないがとりあえず今年の形というものが見えてきた。基本システムは予想された4−3−3ではなく4−4−2のボックス型に収まりそうだ。

そして大阪に戻り練習を見た感想などを

今シーズンの期待点

@豊富な中盤

2トップを採用がほぼ確定したこともあり1番タレントがそろっている中盤の人数がふえた。3トップにはカウンターを喰らいやすく、ボールポゼッションはどのチームと戦おうともガンバが高く無理に前線を増やす必要はないと考えたのであろう。
中盤でのプレスがかかりやすく好守にバランスが取れたシステムである。
昨年と違い今年は中盤の4人の特長がそれぞれ違う。昨年もボックス型を一時期採用したが明神、橋本のダブルボランチでは展開力が薄く攻撃の起点としては難しかった。
今年は遠藤を1列下げ家長を右MFで起用することで中盤の攻撃力はさらにアップするだろう。

A家長の中盤起用

@でも触れたが今年は家長を左ではなく右で起用しそうだ。元来は3トップでも右で起用する方針だったらしくイメージとしてはバルセロナのメッシのような形である。彼も左利きだが右サイドに配置されており中にドリブルで切り込みシュートを打つことも出来るし縦への突破も出来るこのようなイメージであろう。
また家長が中に切り込むことによりスペースが生まれ、加地のオーバーラップを引き出すことが効果的に出来るのではないか?

B若手の成長

これまで若手にはなかなかチャンスが巡ってこなかったが今シーズンはポジション争いに加わりそうな選手が数名出てきている。2年目の平井、安田、ルーキーの倉田は既にレギュラー組みで連携練習に参加しており、構想にしっかりは入っている。

練習では寺田、前田、中山といった昨年試合に出たメンバーを押しのけレギュラー組みで練習をしており、この3人の奮起材料にもなりそうだ。昨年ほどベンチメンバーが固定されず競争が激しくなるのではないか。

不安点

@左サイドバック不在

当初は山口か家長の左起用が濃厚と思われたが開幕からは橋本がポジションを奪いそうだ。本来なら山口をおきたいところであろうがやはり1番信頼の置ける選手はセンターで使いたいと言ったところであろう。彼が2人いればよいがそうはいかない。

玉突き人事的に橋本が起用されそうだが相当に不安が残る。ボランチとしては日本代表候補にも選出され実力者であることは間違いないが、以前は右のウィングバックとしても起用されていたがクロス、突破力に物足りない部分があったのでさらに左に配置され、どこまで出来るのかは未知数である。

バックアッパーは安田になりそうだが本来は攻撃的な選手だがこちらはユース代表でも務めたこともあり橋本が機能しなければ早い段階で使われることもありそうだ。

Aバレーの起用法

パワーとスピードそして高さを兼ね備えたバレーを獲得したが現状では播戸の控えが濃厚だ。まだまだ連携が取れておらず練習試合での得点は鵬翔高からのみである。まだウェイトオーバーかまだ動きは重く、そして高さの割にはあまりヘディングシュートが上手でない点はうわさどうりだった。

ただまだ年齢も若くプレーに関してはどんどん成長するであろうし、連携も時間が解決してくれるであろう。
昨年も播戸がブレイクした時期も夏場からであったし1年を通じて結果を残してくれればいいのではないか。
そして昨年ベンチにいた控えFWにはなかった怖さが存分にある。もちろんベンチのままではいけないが…

BDFの不安

宮本が抜けた穴は4バックで埋めると言うことを選択をした。山口、シジクレイが主にスタメンを張るであろうが昨年終盤に見せたシジクレイのプレーが今年も続くようだと相当きついだろう。
スピードでの対応には苦戦するであろうし、練習試合でもオウンゴールやバックパスミスから失点に絡んでいる。

怪我もここ数年は増えておりバックアップの選手の出番も多くなりそう。バックアップの実好、中澤とスピード面では不安を残す。

もちろんそんな期待を裏切ってくれる事を期待しているが…

守備陣まかせにならないように中盤でプレスを欠けDFの負担を軽くしていくことが重要であろう。

 

もちろんすべてが理想どうりに行くわけではなくまだまだ試行錯誤の途中であろう。
今年は代表組もキャンプから参加しチームへのフィットは例年以上であろう。今年も優勝候補の@番手であることは間違いない。

不安と思われる点は時間が殆ど解決してくれるだろう。そして今期こそ急失速はやめてもらいたい。


 

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