ガンバの美学

2007.3.13  J1 第2節 対 鹿島アントラーズ

ガンバは開幕2連勝を飾り、鬼門のカシマスタジアムそして雨でぬかるんだピッチで勝てないジンクスを振り払った勝利には大きな意味があったであろう。

浦和や川崎は今節下位チームに取りこぼしておりシーズン序盤のゲームはいかに難しいかがわかると思う。

そこで勝ち点6を取れたと言うことはチーム力が上がった証拠だろう。

このゲームを振り返りターニングポイントは鹿島の選手交替にあると思った。

この試合で鹿島はボランチの吉澤がほぼマンツーマンでマグノアウベスを見ており、マグノは先制点を決めたがこれは決めた選手をほめるべきだった。

ガンバは安田が退場をしマグノが前線に残るような形になった。鹿島も一人退場をしたがマグノにはマンマークをつけたまま3バックのような形を取ってきた。

そしてガンバは前線のマグノにボールを預けても吉澤のマークがきつく他のDFもくる為になかなかボールが収まらない。そこで取られたボールを繋がれサイドに展開されクロスを上げられピンチになるという場面が多く見られた。

ガンバも水際で何とかゴールは割らせなかったがコーナーキックを多く取られており失点してもおかしくなかった。

サイドを基点としボールを鹿島に保持されていたので、相手も攻め疲れてきた時間帯に先制できたということは非常に大きかった。

そして吉澤を交代した後は鹿島は従来のゾーンで守るように見えた。この後、ガンバも前線でボールが落ち着き連動性のあるサッカーが完全に蘇った様に見えた。

私が考えたキーポイントはここであった。

後は家長の投入だ。

ボールをキープできる彼が入り、リズムを作ったのも大きかった。

ただ右サイドMFとしてシュートが枠に飛ばなかったのは今後の起用に向けて大きな不安であろう。

しかし前半のままの布陣なら、負けていてもおかしくなかったので監督の采配がこの試合は冴えたのではないか。

 

過去ログ

HOME